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タイのエコロジー思想家 スラック・シワラック 聞き手 枝廣淳子 Interview03

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変化の兆しに希望がある

枝廣:
本当ですね。さて、これが最後の質問になります。スラックさんは、西洋の世界でも、希望が見えるとお話されました。どのような部分で希望を感じますか? 実際によりよい世界へ変えるために、こうした希望を後押しするには、どうしたらよいでしょうか?
スラック:
主流を超えたその先を見ようとすることです。主流のマスメディアや教育にあまりとらわれないでください。ノーベル経済学賞を受賞したアマルティア・センのような人たちは、主流の経済が世界を支配するだろうと明言しました。今、人々は仏教経済学を推進しています。仏教経済学は、資本ではなく、人や自然を大切に考えます。実に素晴らしいですね。
また、米国の今の若者はますます非暴力的になっているそうです。それは私が保証できます。米国では、16歳や20歳の若者たちが瞑想をします。欧州でもそうです。日本の若者も、米国や欧州の若者を見て、瞑想をしたらどうでしょうか?
わざわざお寺へ行く必要も、仏教徒である必要もありません。こうした呼吸が若者を変えます。その後で、貧しい人々に会いに行けばいいのです。貧しい人たちから学びます。それが答えだと思います。
枝廣:
スラックさんは現状について楽観的ですか?
スラック:
いいえ、私は楽観的ではありません。でも、希望を持っています。
楽観的とは、すべてが素晴らしくなることで、希望を持つということは、変化の兆しがあるということです。タイでさえも、たくさんの争いがあります。経済状況はひどく、さまざまな汚染が発生しています。人々はスラムで暮らしています。メディアもひどい有様です。
しかし、若者は霊性を高めようと努力しています。主流の大学でさえも、若者たちの支援を申し出ています。ある大学は、国民総幸福(GNH)を推進するブータン研究所と協力して、福利学部を新しく設置しました。
枝廣:
そうですね。
スラック:
実に素晴らしいでしょう。スイスのダボスで開かれる世界経済フォーラムでも昨年は、フランスの僧侶がGNHについて話すために招待されました。ですから経済学者たちは、主流が終焉を迎えていると分かっているのです。何か代替となるものを探しています。フランスの大統領でさえも、GNHについて研究しています。
私の本が英国で今年初めに出版されたとき、英国の高級紙のひとつ『インディペンデント』紙に書評が掲載されました。その1行目には「落ち着いて息を吸い、安らぎを感じながら息を吐きましょう。ペプシコーラを飲むのはやめて!」、2行目には、「キャメロン英首相はこの本を読むべきである」と書いてありました。いま、人々はこの本を真剣に受け止めています。だから、希望があると思うのです。
枝廣:
はい、希望がありますね。
スラック:
本が希望ではないかもしれませんが、21世紀に向けた貢献の一つです。
枝廣:
まったくその通りですね。この本は希望の源泉ですね。お時間を頂き、ありがとうございました。スラックさんとお話できてとても楽しかったです。
スラック:
ありがとうございます。
Message

他人の幸せを気にかけることで、最終的には、私たちも幸せになります。自分の幸せだけに関心があって、他人のことは気にしないならば、決して幸せにはなれません。私たちは、より大きな権力を持ち、お金やモノを手に入れるかもしれませんが、幸せにはなりません。これを心に留めておけば、私の言うことを信じなくてもいいのです。このことについて真剣に考えれば、おそらく、消費主義という悪魔の宗教はもはや力を持たなくなるでしょう。

Profile

スラック・シワラック( Sulak Sivaraksa )

スラック・シワラック( Sulak Sivaraksa )

1933年生まれ。歯に布を着せぬ言論活動で知られるタイの代表的な知識人。社会批評家、学者、出版者、活動家として、1960年代末より、仏教僧侶や学生活動家たちと共に、奉仕活動を軸とする、農村の自立発展のための多数のプロジェクトに参画すると同時に、多くのNGO・社会的起業を創設してきた。タイ語と英語による書籍と論文は100点以上にのぼる。代表的な英文著作に、「Seeds of Peace: A Buddhist Vision for Renewing Society(平和の種――社会変革のための仏教的ヴィジョン)」、「Conflict, Culture, Change: Engaged Buddhism in a Globalizing World (紛争・文化・変化――グローバル化する世界のエンゲージド・ブディズム)」など。1995年、もうひとつのノーベル賞といわれる「ライト・ライブリフッド賞」受賞。2011年、第28回庭野平和賞受賞。

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