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経済成長を考える

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従来の経済学における「定常経済」

(この文章は http://steadystate.org/discover/definition/の要約です)

アダム・スミス、ジョン・スチュワート・ミル、ジョン・メイナード・ケインズ、こうした名だたる経済学者たちが、成長経済から安定した経済への移行を考えていたことをご存知でしょうか。

アダム・スミス(1723 - 1790)

アダム·スミスは『国富論』でよく知られていますが、同書の中心テーマは、「市場で各自が自己利益を追求することによる、望ましい結果」です。スミスは、開かれた市場で人々が取引することにより、右肩上がりの経済成長が生み出されることを理論化した一方で、経済成長への限界を認識していました。長い目で見れば、人口増加によって賃金は下がり、天然資源はますます希少になり、分業もその効果の限界に近づくだろうと予測していたのです。「成長が最大続いたとして200年、そのあとは、人口は安定する」とまで予測したのです。

ジョン·スチュアート·ミル(1806 - 1873)

ジョン·スチュアート·ミルは、経済学のパイオニアであ、才能豊かな哲学者でしたが、19世紀半ばに、定常経済の考え方を展開しました。彼は、成長期の後、経済は、人口や資本ストックが一定であることを特徴とする「定常的な状態」に達するだろうと考えていました。彼の以下の言葉は、経済システムのポジティブな性質を雄弁に表しています。
「資本と人口の定常状態は、人間の改善のない静止状態を意味するものではないという指摘をする必要はほとんどないだろう。そこには、これまでと同じように、あらゆる種類の精神文化、道徳的・社会的の進歩の余地がある。先へ進むための技術ばかりを考えることをやめたら、"暮らしの技術"を向上する余地も大いにあり、それが向上する可能性もずっと高まるだろう」 

ジョン·メイナード·ケインズ(1883 - 1946)

ジョン·メイナード·ケインズは、20世紀の最も影響力のある経済学者ですが、彼もまた、「社会が手段(経済成長と個々の利益の追求)ではなく、目的(幸福やwell-beingなど)に注力できる日」のことを考え、このように書きました。
「......貪欲は悪徳であり、高利貸しの強要は軽犯罪であり、お金を愛することは忌まわしいことだ... ...我々はもう一度、手段よりも目的に価値を置き、有用であることよりも善きことを好むべきである」

「経済問題が、もともとの"出しゃばらない場所"に位置し、心と頭を占める(ふたたび占める)のは、私たちの本当の問題――人生と人間関係の問題、創造と行動と宗教の問題――である日は、それほど遠くない」 

ニコラス·ジョージェスク・レーゲン(1906 - 1994)

ニコラス·ジョージェスク・レーゲンは、物理法則と経済活動の間のつながりを認識し、1971年に『エントロピー法則と経済過程』を書いています。彼の考えは、「熱力学の第二法則、つまりエントロピーの法則が、経済で何が可能かを決定する」というものです。「低エントロピーの便利なエネルギーや物質は、経済プロセスで生じる変換の中で消散し、高エントロピーの廃棄物として環境中に戻る」と説明しました。つまり、経済は、天然資源を財やサービス、人の満足、廃棄物に変換する導管として機能するのです。経済の中で増加するエントロピーは、経済が達成・維持できる規模を制約することになります。 

エルンスト・フリードリヒ・シューマッハ(1911 - 1977)

シューマッハは、『スモール・イズ・ビューティフル』で、「仏教経済学」という論考を書きました。シューマッハの経済モデルのベースは、足るを知る消費、人々が有用で充実感のある仕事に参加する機会、平和と協力の努力によって特徴づけられる活気ある地域社会の暮らしです。

ケネス・エワート・ボールディング(1910 - 1993)

ボールディングは、著名な論考「来る宇宙船地球号の経済学」で、地球のメタファーとして「宇宙船」を用いました。物質やエネルギーが経済の制約になることを認識し、拡張主義的な「カウボーイ型経済」から、控えめな「宇宙飛行士型経済」へのシフトを提案しました。カウボーイ型経済では、生産と消費の量と速さによって成功が評価されます。対照的に、宇宙飛行士型経済では、「主に気にするのは、ストックの維持である。ある技術的な変化によって、あるストック全体をより少ないスループット(つまり、より少ない生産と消費)で維持できるようになるなら、そういった技術的変化はすべて明らかな進歩である」。

ハーマン・エドワード・デイリー(1938 -)

そして、前述のレーゲンの学生だったハーマン·デイリーは、レーゲンの研究をベースに、「成長の限界」の議論、厚生経済学の理論、生態学の原則、持続可能な発展の理念を結びつけて、「定常経済学」と名付けたモデルを作り上げたのです。

後に、ロバート·コスタンザ、アンマリ・ヤンソン、ジョーン·マルティネス·エリエールらと力を合わせ、生態経済学の分野を発展させ、1990年「国際生態経済学学会」が設立されました。

同学会および生態経済学の分野を創立するにあたっての3つの立ち位置は以下のとおりです。

  1. 人間の経済は自然の中に組み込まれており、経済的なプロセスとは、実際には、生物学的、物理的、化学的なプロセスと変換である。
  2. 生態経済学、環境問題に取り組んで研究者の出会いの場である。
  3. 生態経済学には、経済的なプロセスが物理的な現実にどのように関連しているかを説明するための、学際的な研究が必要である。

生態経済学は、定常経済の概念と最も密接に関連している研究分野となってきました。生態経済学者は、経済成長の生物物理的な限界と持続可能な経済の要件に関する、揺るぎのない理論群と証拠を構築してきています。

経済成長を考える

  • 経済成長のジレンマ
    • 経済成長は持続可能ではない
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    • ではどうしたらよいのだろうか?
  • 「定常経済」について考える
    • なぜ「定常経済」が必要なのか
      • 「カウボーイ型経済」と「宇宙飛行士型経済」
      • 「経済」は「地球」のサブシステムである
      • いっぱいの世界(full world)の中での経済のあり方
      • 人口減少社会・日本と「定常経済」
    • 「定常経済」とは何か
      • 「定常経済」の定義
      • 従来の経済学における「定常経済」
      • 現在の経済成長は "不経済成長" である
      • 「定常経済」と「うまくいかない成長経済」とは別物
      • 技術だけでは解決できない
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